玲琴:弦の上からではなく横から

ひとつ前の記事で紹介した二弦玲琴。

>>撚られなかった弦:古代の擦弦楽

もう一つ目をひいたのが奏法(弦の抑え方)です。

弦の横に指をあてて音程を変える

石田音人先生が製作された低音胡弓の二弦玲琴。

面白かったのは、弦を横から触れて音程を変えて奏法されていたことです。

真横からみると…

指が竿につかずに浮いています。

爪の付け根あたりで、弦の横から軽く触れるだけのような。

同じような演奏スタイルの弦楽器

ヴァイオリンのように、上から抑えず演奏する弦楽器。

このブログでも実は、過去2つほど登場しています。

まずは「草原のチェロ」とも呼ばれるモンゴルの馬頭琴。

同じく横から触れての演奏です。

続きまして、1本だけの弦で素朴な音を楽しめるアイヌ胡弓「カ」。

指部分を拡大すると…

同じく竿に指はつかず。

昨年初めて知ったこの奏法。

何という奏法なのか、名前はあるのか調べてみると、西洋音楽に似たような奏法がありました。

フラジオレット(似ている

「フラジオレット」
または、ハーモニクス奏法・倍音奏法。

弦を抑えず、上から軽く触れることで一部の倍音を出し、柔らかな音色を出す奏法なのだそう。

具体的には、弦の長さの半分・3分の1、4分の1…等の場所に指を置き、開放弦の倍音を響かせる奏法です(管楽器ではオーバーフローという言葉も)。

上からしっかり抑えないことと倍音も楽しむ的な面では似ている気はしますが、厳密に「同じ」ではなさそうな…

。。。

ただ、私が知っている横から奏法はどれもアジア圏のもの。

横から奏法だと、自然な感じのする良い意味での”雑音” が入る気もします(これは西洋音楽では、良くない意味での”雑音”扱いされそうな音なような)。

そいう意味では、音の好みの違い・音楽を楽しむ場所や環境の違いなどが反映されているのでしょうか???(比べるものと経験が少なすぎてハッキリと言えるはずもなく。。。)

私自身としては、ピンと張り詰めたような”雑”感のないクラシックも好きではありますが、そこでは ”雑音”とされるような音も入るアジアやアラブ系?の音楽も、面白くていいなぁと思うのです。。。

(趣味のベリーダンスでも市場のようにガチャガチャとした音がヴァワワワァーっと鳴っている曲があり、生命力溢れるというか、とても面白いと感じるのです)